2025/05/04 (日) 10:00 3
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4月19日から川崎競輪場で行われた桜花賞・海老澤清杯。地元の郡司浩平が完全優勝&当地記念6Vを達成。二次予選では脇本雄太が10秒5の捲りでバンクレコードを更新するなど記憶に残るシリーズとなった。今回は決勝戦に上がった小森貴大(福井・111期)をピックアップ。準決勝では脇本との初連係を果たし、決勝戦でも3着と奮闘。その奮起の理由にはあるライバル意識を持っていた同期との連係で考えさせられることがあったと言う。(取材日川崎記念)
1着だったけど、甘さもあったし、自分の中の手応えとしてはそこまで…。思ったよりも自転車が進んでくれたって感じですかね。二次予選は自分が勝てるように仕掛ければ稲川さんと決まると思っていた。川崎は相性がいいので。
自転車や練習は変えていません。今開催からではないのですが、気持ちの面での変化はありました。ここ1、2年は上を目指すことを少しサボってくすぶっていた。思うことがあってもう一度GIで戦える選手を目指そうという気持ちになりました。
2月の奈良記念の二次予選で同期の皿屋豊さんと連係したんです。皿屋さんが前で自分が後ろ。皿屋さんは1着だったけど、自分は捲りに離れてしまって…。ライバルだと思っていたけど、改めてレベルの差を体感してしまった。やっぱり強くないと楽しくないし、そこからもう一度上を目指したいなという気持ちが強くなりました。
2人と話して脇本さんの番手を回らせてもらいます。
脇本さんとは自分が前を回ったことも後ろを回ったこともないので初連係です。やっぱり脇本さんの後ろは近畿の誰もが回りたい位置。自分は今年から「自力自在」のコメントにしているし、正直、同県の上位選手との脚力で渡り合うのは厳しいと思っていた。ただ、そこに続けるような選手が出てくることができれば層も厚くなると思う。稲川さんにもお願いして予選の走りでチャンスを頂くことができた。しっかり付いていきます。
作戦はお任せして、自分は脇本さんのお尻に集中していていました。打鐘で緩んだのでいつ仕掛けてもおかしくないなと。付いていけたので最低限ですね。ただ、抜きにもいけなかったし、実際に脇本さんの番手を回ってみて技術的にも脚力的にも今の自分にこの位置はふさわしくないと思いました。脇本さんはもちろん、寺崎(浩平)君や上がってくるだろう市田(龍生都)君に安心して番手を任せてもらえるような選手にならないと。
そうですね。ただ、彼も今は少し調子を落としている。自分の走りを見て少しでもいい材料になってくれればいいですね。
再度脇本さんの番手を回らせてもらいます。準決勝の反省点も活かして頑張ります。
(終始険しい表情で)出たとこ勝負でした。脇本さんが先行してくれたのにもかかわらず自分は全く番手の仕事をすることができなかった。ただただ悔しいです。改めて今の自分では力不足だと感じました。
また上を目指そうと思っている中で脇本さんの番手を回れたことはすごくいい勉強になりました。準決勝が終わってからも言いましたが、まだ自分にはふさわしくない。今日の失敗を今後に活かしてまたイチから頑張りたいと思います。
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